雛人形の処分方法 | ひなラボ

コラム(雛人形)

2019.12.13

雛人形の処分方法

女の子が生まれて初めて迎える三月のお節句、ひな祭り。
そんなひな祭りに、女の子の健やかな成長と幸福を祈って飾るのが、雛人形です。
大切な雛人形も、いつしか自然に、そのお役目を終える時が来ます。

女の子が成人したとき、結婚して家を出るとき、お引越しをするとき…
手放すタイミングは人ぞれぞれですが、
ご家族とともに、女の子の成長を見守ってきた雛人形は、女の子本人にも、ご家族にも、愛着のあるものですね。
ごみとして処分するのには抵抗がある…という方も多いのではないでしょうか。
不要になった雛人形を手放すには、いったいどのようにするのが良いでしょう?

雛人形の処分方法 その1.社寺での人形供養

全国には、雛人形や五月人形などの節句人形の供養を行う所がたくさんあります。
お雛様の処分で迷われている方に、まずご提案しているのが、「供養に出す」という方法です。
お住まいの地域に引き受けている社寺があれば、そちらに相談してみるのがおすすめです。
また、「人形感謝祭」などと称して大々的に供養祭を行うところもあり、お人形を持ち込めばたくさんの節句人形と共に供養してもらえます。
場所によって事前受付のところ、当日持込のところと別れ、また一般的に初穂料が必要なことがありますので、ご注意ください。

もし、お住まいの地域でそういった社寺・供養祭がわからないという場合には、
「一般社団法人 日本人形協会」が、全国の人形供養を行う社寺の案内しています。
また、同協会では、お人形を郵送で引き取り、人形供養を代行するサービスも行っています。
このサービスは1年中受け付けていますので、お近くに人形供養を行う神社やお寺がない場合にもご利用いただけます。
受付サイズの規定や、供養料などの詳しい内容については、日本人形協会のHP等でご確認ください。

一般社団法人 日本人形協会HP
http://www.ningyo-kyokai.or.jp/

雛人形の処分方法 その2.寄付をする

昨今、街おこしとして全国各地で雛祭りイベントが開催されています。
こういったイベントでは、雛人形の寄付を受け付けていることがあります。
時期や受付方法はイベントごとで異なり、保管料が必要な場合もありますので、事前に問い合わせてみてくださいね。
また、NPO法人のボランティア団体でも、寄付を受け付けていることがあります。
こちらは、国内の保育園や幼稚園、病院や介護施設に引き取られたり、国際交流として海外に贈られることもあるようです。

娘や孫に引き継いでもいいの?

大切なお雛様を、誰かにあげたり処分するくらいなら、自分の娘や孫に引き継ぎたい…とお考えの方もいるかもしれません。
本来、雛人形は、お人形を贈られた女の子を守るための身代わり人形ですので「1人につき1体」といわれ、その子だけの雛人形を用意するのが望ましいとされています。
どうしても手放したくない…という場合には、ぜひ、娘さんやお孫さんの雛人形の隣に、ご自身のお雛様を飾ってあげましょう。

編集部の一言

女の子が生まれたときに、その子の災厄を代わりに背負ってくれる雛人形。
女の子の健やかな成長と幸福を願って贈られます。
お子様の成長を見守り、お役目を終えたお人形は、どのような処分方法であれ、感謝の気持ちをこめてお別れしてあげたいですね。

コラムを探す