コラム(雛人形)
2019.12.03
雛人形(雛祭り)の意味・由来
3月3日の桃のお節句は、女の子のお祝い、雛祭りの日です。
雛祭りにはお雛様を飾ってお祝いしますが、そもそもこの『雛祭り』や『お雛様』は、いつ、どのようにして出来たのでしょうか?
実はその起源は、古代中国にまでさかのぼります。
節句とは
そもそも「節句」とは、
1月1日(後に1月7日となる)の人日(じんじつ)の節句、
3月3日の上巳(じょうし)の節句、
5月5日の端午(たんご)の節句、
7月7日の七夕(しちせき)の節句、
9月9日の重陽(ちょうよう)の節句と、
一年に5つあり、合わせて「五節句」と呼ばれます。
それぞれの季節の変わり目に、厄除けや邪気を祓う(はらう)目的で始まりました。
節句の日付はすべて、奇数が重なっていますね。
これは古代中国で、奇数の重なる日は縁起が悪いとされ、邪気が寄ってくると信じられていたためです。
この邪気を祓うためには、季節の旬の植物から生命力をもらう必要があるとされていました。
昔の人は、季節の植物には、自然の神の力が宿ると考えていたのですね。
1月1日(後に1月7日となる)の人日(じんじつ)の節句、
3月3日の上巳(じょうし)の節句、
5月5日の端午(たんご)の節句、
7月7日の七夕(しちせき)の節句、
9月9日の重陽(ちょうよう)の節句と、
一年に5つあり、合わせて「五節句」と呼ばれます。
それぞれの季節の変わり目に、厄除けや邪気を祓う(はらう)目的で始まりました。
節句の日付はすべて、奇数が重なっていますね。
これは古代中国で、奇数の重なる日は縁起が悪いとされ、邪気が寄ってくると信じられていたためです。
この邪気を祓うためには、季節の旬の植物から生命力をもらう必要があるとされていました。
昔の人は、季節の植物には、自然の神の力が宿ると考えていたのですね。
桃の節句
ところで、旧暦と現代の暦とでは約1か月のズレがあることをご存知ですか?
もともと上巳とは、3月の最初の巳(み)の日のことですが、旧暦の3月3日は、現代暦では、4月上旬頃にあたります。
この時期に桃の花が咲いていたことから、上巳の節句は「桃の節句」とも呼ばれるようになりました。
桃の枝を身体に触れさせることで、邪気や穢れを祓おうとしていたのです。
そのような考えから中国では、3月3日の上巳の節句に、桃花を浸したお酒を飲み、その杯を水に流して禊(みそぎ)をするという風習がありました。
この風習が奈良時代に日本に伝わると、やがて「流し雛」という独自の厄払い行事に発展していきます。
「流し雛」は、紙や草木で人の形を型どった「ひとがた」を作り、これを撫でて病気や災厄を移し川に流すというもので、お雛様の原型になったと言われています。
さらに平安時代に貴族の子供たちの間で「ひいな遊び」というお人形遊びが大流行しました。
「ひいな」とは、生まれたばかりの鳥の「ヒナ」から来ており、「小さいもの、可愛いもの」という意味があります。この「ひいな」が、お雛様の語源になったと言われています。
もともと上巳とは、3月の最初の巳(み)の日のことですが、旧暦の3月3日は、現代暦では、4月上旬頃にあたります。
この時期に桃の花が咲いていたことから、上巳の節句は「桃の節句」とも呼ばれるようになりました。
桃の枝を身体に触れさせることで、邪気や穢れを祓おうとしていたのです。
そのような考えから中国では、3月3日の上巳の節句に、桃花を浸したお酒を飲み、その杯を水に流して禊(みそぎ)をするという風習がありました。
この風習が奈良時代に日本に伝わると、やがて「流し雛」という独自の厄払い行事に発展していきます。
「流し雛」は、紙や草木で人の形を型どった「ひとがた」を作り、これを撫でて病気や災厄を移し川に流すというもので、お雛様の原型になったと言われています。
さらに平安時代に貴族の子供たちの間で「ひいな遊び」というお人形遊びが大流行しました。
「ひいな」とは、生まれたばかりの鳥の「ヒナ」から来ており、「小さいもの、可愛いもの」という意味があります。この「ひいな」が、お雛様の語源になったと言われています。
お雛様のはじまり
「ひいな遊び」の文化と、「流し雛」の風習とが、長い間に結びつき、やがて男女一対で「お雛様」と尊ばれるようになったのが、現代のお雛様のはじまりです。
宮中のお人形あそびと、季節の変わり目に邪気を祓う節句行事とが合わさったことで、女の子の誕生を祝い、健やかな成長への祈りをお人形へ託すようになったのです。
お人形は女の子が受ける災厄を、身代わりに背負ってくれると考えられるようになりました。お雛様は女の子のお守りのような存在に発展していったのですね。
宮中のお人形あそびと、季節の変わり目に邪気を祓う節句行事とが合わさったことで、女の子の誕生を祝い、健やかな成長への祈りをお人形へ託すようになったのです。
お人形は女の子が受ける災厄を、身代わりに背負ってくれると考えられるようになりました。お雛様は女の子のお守りのような存在に発展していったのですね。
編集部の一言
生まれてきた子に健やかに成長してほしいと願う気持ちは、昔も今も変わりません。
お雛様は、子どもの健康や幸せを祈る親の願いとともに、現代に受け継がれてきたと言えるでしょう。
お雛様は、子どもの健康や幸せを祈る親の願いとともに、現代に受け継がれてきたと言えるでしょう。